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お知らせ

2020/03/02
【ケーブル使いこなしノウハウ集】 No.1 エージングの効果と実施方法

1.エージングとは? 
 オーディオ機器を初めて使用する場合は「エージングが必要」ということを、お聞きになったことがあると思います。
 オーディオケーブルにおいては、私は「エージングとは、ケーブル本来の持っている性能を発揮させるため、継続的に電気信号を流すこと」という意味で考えています。
 継続的に流す電気信号は、もちろん音楽信号でいいですし、専用のエージングCDを使って再生することでもいいです。

2.エージングは効果があるの?
 これははっきり言えますが、効果があります。
 ケーブルを製作している関係から、まったく同じケーブルを2セット製作し、片方のみエージングを行い音質を比較したことがあります。
 結果は、明らかにエージングを実施した方のケーブルの音が良くなっていました。
 その音質の違いは次の通りです。

<エージングによる音質変化>
音質がクリアになる。(高域が伸び、音の透明感が上がる)
エコーがはっきり聴き取れ、音場が広がる。
音の分離や解像力が上がる。
音の立ち上がりが早くなり、楽器などの輪郭が明確になる。
ダイナミックレンジが拡大する。
音の粒子が細かくなり滑らかな音質になる。


3.エージングを行うとケーブルの何が良くなるのか?
「エージングの効果は分かったけど、ではケーブルの何が良くなるの?」という疑問がわくと思います。
 あくまでも経験からくる私見ですが「エージングを行うと、微小信号の通りが良くなる」と考えています。
 よくエージング前後のケーブルの特性を、測定器で測っても変化がないと言われることがありますが、測定器は正確に測るため、音楽信号と比較すると大きな電圧の信号を流して特性を図ります。
 よって、微小信号の通りが良くなっても、測定器には数字として表れてこないのです。

4.エージングの実施方法
 ケーブルのエージングの実施方法として簡単なのは、「エージングを行うケーブルで、CDプレーヤーとアンプ間を接続し、CDのリピート再生機能を使用して、連続で音楽信号を流す」という方法です。
 アンプ側は電源を切っておいて問題ありません。(但し、一部のアンプでは電源を切ると入力端子が回路的に切り離されるものがあり、この場合にはアンプの電源を入れてボリュームを絞っておく必要があります)
 尚、CDプレーヤーを連続運転することに抵抗がある場合は、CDプレーヤーを休ませながら行うことになります。
 尚、プリアンプとパワーアンプ間に接続したケーブルのエージングは、CDプレーヤーとプリアンプの電源を入れて行う必要がありますが、プリアンプの音量の大きさによりエージングにかかる時間は変わってきます。(音量が大きいとエージングの時間は早くなりますが、パワーアンプの電源を入れた際に爆音になりスピーカーを壊す可能性もありますので、注意が必要です)
 一方、フォノケーブルについては、レコードプレーヤーの出力は非常に小さいため、エージングは中々か進みません。
 一時的に、CDプレーヤーとアンプ間に接続して、エージングを行うのが良いと思います。
 最近では、USB−DACを使用してのPC再生や、ネットワーク再生ができるようになりました。この方法では、CDプレーヤーのように可動部分がないため連続再生に向いており、ケーブルのエージングにも使いやすいと思います。

5.エージングに必要な時間
 私の販売しているケーブルの場合、前項のCDプレーヤーを使用したエージングで約150時間です。
 但し、この時間は完全にエージングが終了する時間(エージングを行っても、それ以上音質が変化しなくなる時間)です。
 尚、ケーブルの性能が大部分発揮されるようになるまでの時間で考えると、完全エージングの約半分で、70時間〜80時間程度です。

6.エージングの終了はどのようにして分かる?
 ケーブルのエージングは、音質が右肩上がりに良くなっていくのではなく、良くなったり悪くなったりで、三歩進んで二歩下がるような感じで少しづつ良くなっていきます。
 このため、ケーブルのエージング中は常に音質が変化していきます。
 少し誇張気味に音質の変化をお話すると、帯域バランスが変化し、高域が強調され低域が出なくなったり、逆に低域が強調されこもった感じの音になります。
 実際にエージングをされた方は、毎回音を聞くたびに音質の変化があったと言われました。
 この音質の変化がしなくなった時がエージングの終了になります。
 ちなみに私の経験では、エージングを行っていると、あるとき急に音の見晴らしがよくなり、目の前にあった透明の窓ガラスがなくなって、そのまま生の景色を見ているような感覚になったことがありました。これもエージング終了の合図だと思います。
 おまけですが、あくまで私個人の考えですが、ケーブルのエージング中、音質が良くなったり悪くなったりするのは、ケーブルを構成する材質が色々あり(芯線の銅、プラグの真鍮やそのメッキ、ハンダの鉛や錫等々)、材質ごとにエージングの進み方が異なるためだと考えています。

7.エージングに向く音源と、エージング専用CD
 エージングに向く音源は、音楽の音量変化が大きく、低い周波数から高い周波数まで録音されている音源が良いと思います。(俗に高音質CDと呼ばれるもの)
 また、エージング専用のCDも販売されており、バランスよく効率的にエージングができるため、利用するのもひとつです。

<エージング専用CD> ※現在購入できる製品です

●PADバーンインCD ルミニスト・システム・エンハンサー
 LUMINIST SYSTEM ENHANCER L-SYSE-1
 メーカー希望小売価格 27,500円 (税込)

●XLO/RX-1000 テスト&バーンインCD
 市場価格 6,600円(税込)



8.エージングを行われたお客様から詳しいご感想をいただきました ※2020年12月追記

<ご使用ケーブル>
  RCAケーブル WTS-R5200
  スピーカーケーブル(ジャンパーケーブル一体型) WTS-SP5600

<エージングのご感想>
機器にセットして視聴を開始してからちょうど1ヶ月が経ちましたが、ようやく第一段階のエージングが終わりました。
エージングの過程も楽しもうと思い、極力エージングのためだけの鳴らしっぱなしにはせず、視聴しながらエージングを行い、視聴時間も細かく記録してきたのですが、今日でようやくRCAケーブルが80時間を超えました。また、スピーカーケーブルも90時間超になり、一足先に目安の60時間をクリアしています。
ということで、RCAケーブルもスピーカーケーブルも一定エージングが進んだと言えるところまで到達し、ちょっとした達成感を感じているところです。
肝心の音ですが、もう素晴らしいの一言です。もともと最初から良かったのですが、エージングが進むにつれ、より透明感が増し、音のエネルギー感はそのままに、繊細な音の一つひとつまで完璧に再生されるようなってきたと感じています。余計な付帯音もなく、リバーブは録音時の設定のまま再現され、エンジニアの意図までも伝わってくるかのようなリアルさがあります。
低音もスピーカーケーブルとRCAケーブルの相性がいいようで、音階の違いがクッキリと分かる状態でスッと自然に目前に迫ってくるようになってきました。
全体的な印象としては、どんどん余計なものが削ぎ落とされてシンプルになっていく感じです。
これで終わりではなくまだまだ良くなるポテンシャルを感じますので、これから更に何がどう変わるのか本当に楽しみです。
まずは次の150時間に向けてエージングを更に楽しみたいと思います。



−以上−
 


【ケーブル使いこなしノウハウ集】一覧

No.1 エージングの効果と実施方法              
No.2 RCAケーブルの接続方向について           
No.3 XLR端子の「2番HOT」「3番HOT」について        

No.4 変換ケーブル(XLR→RCA、RCA→XLR)の特徴について

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